新選組33回
三谷幸喜さんは脚本を書くときに画面に出ている以外のキャストが、そのとき何処で何をしているか、まできちんと決めているとか、新選組の脚本も試衛館9人それぞれの目で9回読み返すので、視聴者の皆さんも9回放送を見直して欲しいと言っていたと聞いたことがあるけど、今回は9人+明里や八木家の人たちの目になって何度でも見直したい感じです。
だいたいテーマ音楽前に追いつかれちゃうなんて思ってなかったので、まず吃驚。その後それぞれの1日が淡々と描かれていて、誰かが来て、話して、山南さんが障子を閉めるたびに彼が心を1つずつ閉じて行くみたいで。状況が辛い分、花の清らかさや明里の明るさが切なくて、最後にその明るさが無理して作ったものだってわかった時にはもう涙無しではいられませんでした。
大河ドラマって、たくさんの出演者が大きく立ち回ってというスケール感が前面に出ているものが多かったけど、こんな風に閉じた空間での人の複雑な繋がり方で見せていくって三谷さんの本領発揮という感じ。これからもどんどん人が死んでいくと思うと切ないけどちゃんと見届けなくては。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント