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2005.08.14

ダ・ヴィンチコード

何ヶ月か前に図書館で予約したダ・ヴィンチコードが回ってきたので一気読みしました。もっと芸術論とか宗教論的な「柿本人麻呂の暗号」みたいな話なのかと思っていたら、単にダ・ヴィンチとキリスト教に関する蘊蓄が満載のミステリー小説だったのでスルスルと読めてちょうど丸1日で読了。仕掛けもおちもよく出来ていたと思いますが、キリスト教文化圏ならともかく日本でこんなに売れてるのはちょっと意外に思った。キリスト教の宗派による教義の違いとか秘密結社とかって日本人には馴染みが薄いし、モナリザや最後の晩餐に関する蘊蓄は表紙をでかでかと飾っている程にストーリーにもの凄く重要というわけでも無いし。トリビアとか蘊蓄とかが流行っているからかしら?だから関連解説本も売れちゃうのか、そうか。

マグダラのマリアで思い出したのはイエスの話を聞いてるだけの妹マリアともてなしの準備をしている姉マルタの話。あれ聖書で一番嫌いな話。放蕩息子のより嫌い。「となりのトトロ」のストーリーが好きじゃなかったのと通じるものがあるのか?いや姉妹じゃなくても、やっぱり嫌いだと思う。あのマリアはマグダラさんと同一とはされていないんだけど、どうしても連想されてしまうのでマグダラのマリアもなんとなく嫌なイメージがあったりする。

黄金比のあたりとかは知ってる話だったし、ダ・ヴィンチには今のところ殆ど興味ないし、イエスが結婚していようと子供がいようとどっちでもいいんだけど、やっぱりルーブルにはもう一度行きたくなった。で、行ったらきっと逆ピラミッドの下で「これがダ・ヴィンチコードに出てきた・・・」って思うに違いない。

図書館のカウンターで「お待ちの方が多いので返却期限は必ず守って下さい」って言われたから明日返してこようっと。

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