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2005.10.22

華麗なる伊万里、雅の京焼

パール展のあと小山プロデュースのミュゼバサラでお昼を食べて、そのまま国立博物館へ梯子。今回の特別展は私の大好きな表慶館です。展示品の華やかさと表慶館の雰囲気がマッチして素敵でした。

まずスタートは古伊万里の染め付けから。その後に続く九谷様式よりシンプルな色遣いの染め付けの方が好きだわ、って思う反面、2階に上がって金襴手や柿右衛門様式をみると欲しいと思ってしまう。矛盾してるな。どうも九谷の鮮やかな黄色や紫の器って何をどう盛りつけたら美味しそうなのか想像が働かなくて。染め付けは色が少ないぶん許容範囲が広くて、大皿に色とりどりのお造りを盛ったりしたいし、金襴手は逆に色味の少ない例えば煮物とかが華やかに豪華に見えるでしょ。今回は全体的に大きな物が多かったので「これの縮小サイズが欲しい」を連呼しておりました。

伊万里部門の仕上げは繊細な絵付けと色遣いの鍋島。当時から高級品で技術の漏洩を防ぐため職人は軟禁状態だったというけど未だに高級品で手が出ません。でも輪を大胆にデザインしたあの6寸のお皿、あれ欲しい。ぜひコピーを作って頂きたい。

中央部の吹き抜けで一休みして後半の京焼き部門へ。まずは仁清。何度見ても何時間見つめても茶壺のこのフォルムは絶妙。そしてやっぱり都は違うよねと言ってしまう派手さがこの人の個性。次の部屋の乾山は色遣い的には仁清ほど派手ではないのに、やはり何処か華やかさを纏っている、色気があるっていうの?光琳と兄弟なんだから当然と言えば当然かもしれないけど。

いい目の保養でございました。

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