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2006.11.12

仏像展

朝食をとりながら日曜美術館を見て予習をして番組終わったら即、自転車で国立博物館の仏像展に行ってきました。後期に向源寺の十一面が来るのを待っていたのです。

すいているとは言えないけど先週の正倉院展に比べれば楽々であまりの豪華さはオールスターどころかワールドカップというかドリームチームというか。

向源寺の十一面はもうさすがのバランスで美しかったですよ。正面からずーっと眺めて飽きない。もちろん本体だけじゃなくて十一面達のおっかない顔も面白い。あるおじさんが「東京に来ると扱いが違うなあ」って感心していたけれど確かに。現地の展示はそれはそれは素っ気ないんだから。唐招提寺のトルソーも向こうはコンクリートの壁も前に蛍光灯の明かりの下だから今回の方が断然美しく見えました。その他には同じ部屋の足の動きの綺麗な聖観音がお気に入りになりました。聖観音ってどれも割と「プリンス」って感じでかっこいいんだけどそれは特に膝をふっと曲げた動きが綺麗だったの。光一君っぽいポーズかも。

あと、やっぱり奈良の仏像は関東や東北の仏像に比べると洗練されてるのがよーく解りました。都会から田舎まで正確な美と技術が伝わるのは情報伝達手段の限られた当時では至難の業という訳でしょうね。

後半の円空と木喰ルームは前半のfor金持ちとはうって変わって素朴でfor庶民の仏たち。旅してお世話になってお礼に仏像作る、松尾芭蕉といい江戸時代にはそーゆースタイルが流行っていたんだろうか。木喰さんのはみんなまあるくて可愛いの。東大寺では顎のとがった行基さんまでまあるくなっちゃってる。ボテロのモナリザ状態。

それにしてもポスターのキャッチコピーが「井上靖も白州正子も土門健もみうらじゅんも愛した仏像達」そのメンバーに入るとはみうらさん、アンタ凄いよ。

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