午前中は佐保
午前中は佐保路へ。昨日の奈良公園周辺の混雑が嘘のようにいつもの静かな奈良でした。
まずは海龍王寺の開門を待って拝観。秘仏十一面観音が御開帳中でした。なかなか男前な仏様で同行の2人はすっかり惚れてしまっていました。海龍王という名前通り、玄昉が遣唐使の渡航安全を祈願したということで、日本各地だけでなく、中国や、なぜかアイスランドの海水がお祀りしてありました。玄昉って何とかの乱みたいなので、流されてた人だよね。ダメだわ、もう受験歴史は曖昧になってる。
みうらさんが書いた絵馬とみうらさんからのお供えのお酒がありました。そういえばイケ住がいるって書いてた気がする。
法華寺の十一面は普段は複製ですが、今日は本物。光明皇后をモデルにしているだけあって、こちらの十一面は海龍王寺に比べると、もっと女性的です。と言っても柔らかさより高貴な雰囲気だと思います。お庭は花がほとんど無くて、これで金を取るなよ、とがっかりしつつも、結局本堂と併せて1時間以上いて、不退寺に移動。
不退寺の聖観音は冠を留める大きなリボンが特徴で、金銅ではなく肌色に彩色なので、艶かしい色っぽい感じ。業平の作だからね。私は今日の三体ではここが好きです。伊勢物語も好きだし。源氏より文章はつたないし、ドラマチックさも華やかさでも負けるかもしれないけど、女にも政治にも弱いダメをとこの等身大なリアル感は良いと思う。特に最後の「つひにゆく〜」の歌は真理ついてると思います。
そういえば母が知人に「さほじ」をお勧めしたら「佐保寺」を探して「無いよ」と言われちゃったらしい。なるほどね〜。普通はそうやって変換されるのね〜。
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