仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護
@東京国立博物館
前半は平山郁夫が保護していたバーミヤンを始めとするアジアの仏像と、その土地を描いた絵、後半は薬師寺の大唐西域壁画です。3連休の最終日、やっとお天気になったので、男子ごはんを見ながら洗濯を干したあと、自転車で行ってきました。
被爆体験をされた平山さんは「自分は何のために生かされているか」ということを意識して、自らの使命として文化財保護をしていたような気がしました。悲惨さ知っているからこそ戦争によって仏像が破壊されて行くのを止めたかったのだろうし、戦争で破壊された文化財を再建せず、負の遺産として残すことを主張のかなと思います。
大唐西域壁画は平山さんが「戦争の世紀」と呼んだ20世紀の終わりに、21世紀が「平和の西紀」となるようにと祈りをこめた、2000年12月31日のサインに、観る度に涙がでそうになります。東博にしてはシンプルに展示してあったのも良かったし、普段は行けない目の前に立つと、その景色の中に入れたような気になるところも良かったです。現場で観るほうが絶対良いという訳ではない展示は久しぶりでした。
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