2012.03.07

2つの技を堪能した1日

今日は文楽2部を鑑賞。メインは義経千本桜のすしやの段、住大夫さんと簑助さんの登場です。源大夫さんは初日の舞台途中で降板し、休演となってしまったので、人間国宝リレーは見られませんでしたが、チケ代からお釣りが来る大満足でした。

文楽初体験のお友達と一緒だったのですが、演目的にはちょっと重いストーリーの、人形の動きが地味な内容だし、タイムテーブルが2時間50分ノンストップという初心者にはきついものだったので、3部の菅原伝授&日本振袖始の方が解りやすかったかな?と心配していました。でも、杞憂だったようで、とても楽しんでくれたので安心しました。やっぱり最高峰の芸は誰にでも伝わるんですね。まあ橋下大阪市長には、なぜか伝わらないみたいですけど。

文楽歴大先輩の母のお友達も2列目という凄い席で見ていて、「今日は今までで一番だったかも」と言っていました。そりゃ、12列目でもあんなに可愛かった簑助さんのお里ちゃんですから、2列目で見たらさぞや素晴らしかったに違いないです。本当にあの女子力の爪の垢を煎じて飲まないと。

6時に終演し、移動して天ぷらをいただいたのですが、これも職人技で絶品でした。ぱくぱく食べちゃう私に気を良くしてくれたらしいご主人がサービスしてくれたので、超満腹になってしまいました。ほとんどの人がわからないという、しめのご飯とともに供されるふりかけの原料も当てちゃったし。

最高峰の2種類の技を堪能した素晴らしい1日でした。

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2012.01.16

北京故宮博物院200選

mixi見ていたら、東博の北京故宮博物院200選展が異常に混雑しているらしい。210分待ちの『清明上河図』って何よ!?と思っていた所にちょうどよく日曜美術館で特集してくれました。

それを見ても「その絵より景徳鎮とか見たいかも」って感じで、絵のせいで混んでいて他の展示物がゆっくり見られないのは嫌だから、2月に入って絵が帰ってから行こうかなとも思ったのですが、ミーハー心とビンボー症に負けて、早起きして行って来ました。

8時前には着きたかったので、7時半に家を出て、墓地を自転車で疾走し、8時10分前頃到着。25番目くらいでした。9時半に開館し、会場に入ると、ライブハウス入場時の早足で前の人をどんどん追い抜き、1桁の順番で絵に到着。係員の即す声に負けないギリギリの速度で粘って見て来ました。細々と表情豊かで面白いので、安野光雅の旅の絵本みたいに、じっくり見られたらもっともっと色々発見出来て面白そうでした。でも正直、私にはこの待ち時間が限界。これ以上長時間並んでまで見たいかというとどうかな?

川繋がりで言えば、山に降った雨が、川となって村や町を流れ、海に出て龍となって再び空へ登る横山大観の『生々流転』のが感動したかなー。でも、よく考えたら、こっちは水が主役で『清明上河図』は人が主役だから全然違うか。。。

9時40分過ぎに絵を見終わって出てくると既に30分待ちの札が出ていました。そこで改めて荷物をロッカーに入れ、イヤホンガイドを借りて1室から見直し。みんな絵に並んでいるので、心配に反して、すいていてゆっくり見られました。龍の刺繍の皇帝のお衣装は孔雀の羽根を縫い込み、シードパールや珊瑚を使って刺繍してあってゴンちゃんより豪華で凄かった。5つ爪の龍は皇帝だけに許されているんですって。日曜美術館で紹介されていた壷や宝石は無かったので、展示替えなのかも。乾隆帝が素晴らしい皇帝だったということは伝わりましたが、良い物は相当数台湾の故宮に行ってしまっているというのは本当みたいですね。

11時40分頃見終わって出て来たら入場に40分、絵に210分の表示。いくら中国の神品(カミヒンじゃなくてシンピンと読みます)といっても私には無理。

午後は法隆寺館のレストランで昼食を食べて、法隆寺館と本館をのんびり見学。富士山の浮世絵に光琳の風神雷神、仁清の梅の壷などなど、私には特別展より、こっちのほうが楽しかったくらいで、結局博物館を出たのは15時半近くでした。

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2011.02.14

仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護

@東京国立博物館

前半は平山郁夫が保護していたバーミヤンを始めとするアジアの仏像と、その土地を描いた絵、後半は薬師寺の大唐西域壁画です。3連休の最終日、やっとお天気になったので、男子ごはんを見ながら洗濯を干したあと、自転車で行ってきました。

被爆体験をされた平山さんは「自分は何のために生かされているか」ということを意識して、自らの使命として文化財保護をしていたような気がしました。悲惨さ知っているからこそ戦争によって仏像が破壊されて行くのを止めたかったのだろうし、戦争で破壊された文化財を再建せず、負の遺産として残すことを主張のかなと思います。

大唐西域壁画は平山さんが「戦争の世紀」と呼んだ20世紀の終わりに、21世紀が「平和の西紀」となるようにと祈りをこめた、2000年12月31日のサインに、観る度に涙がでそうになります。東博にしてはシンプルに展示してあったのも良かったし、普段は行けない目の前に立つと、その景色の中に入れたような気になるところも良かったです。現場で観るほうが絶対良いという訳ではない展示は久しぶりでした。

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2011.02.04

文雀さん休演って!!!

ブックマークしている技芸員さんのブログを読んでいたら、文雀さん休演という書き込みが。。。

えええええええええっっっっっっっっっっっ!!!!!!!

国立劇場のHP見ても何も書いてないし、行ったら出てないってひどくない?和生さんも玉女さんも好きだけど、この2人は3部でも見られるし。婆を使わせたら天下一品の文雀師匠の遣う、芦屋道満の子別れの葛の葉なんて、絶対間違いないのに大ショック。

文雀さん出ないなら1部取らなくても良かったじゃん、今回は結構余らせている人がいそうなので、捌けないかもしれないけど、売りに出しちゃう?って一瞬思ったけど、清治さん出るんだった。

でも、それより、何より、文雀師匠はもういいお年なので心配です。5月には元気に舞台を見せて欲しいです。

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2010.12.12

武内祐人ライブペインティング

奈良にアンテナショップ「ivory」のあるイラストレーター武内祐人さんの原画展が松屋銀座で12/8〜12/14まで開催中で、今日はライブペインティングがあるということで、行ってきました。ライブペインティングというのは、大きなキャンバスにその場で絵を描いて1時間半ほどで作品に仕上げるパフォーマンスです。東京では年に1度のライブペインティングは、この2年11月上旬で、たけちゃんが東京に来ている時に私が奈良に居るというすれ違いになっていたので、3年ぶり2度目でした。

真っ白なキャンバスに下書きも無く、動物達がどんどん生まれてくる様は、すごく不思議です。描き加えるというより、どこかから仲間入りしてくるって感じ。

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そして、完成。

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たけちゃんの絵は、動物達にしても子ども達にしても、「和をもって貴しとなす」というか、仲良しな雰囲気が「I wish you are always smiling」というサインどおりに見ている側を笑顔にしてくれます。ライブペインティング後のサイン会では、マネジャーさんから、その場で買った物でなくてもいいという許可を貰い、廃盤になって今は売っていない貴重品のクリスマスカードにサインをいただきました。

原画の方は冬シリーズのらくだが微笑ましかったのと、部屋に飾りたい絵もあったのだけど、サイズが大きい作品が多くなって、その分値段も上がってるから、季節を選ぶものには手を出しづらく。
ハイタッチのアヒルとぶたの赤系の色使いが好みだったけど、うちの青空の中をプロペラ機でぽてぽて飛んでいるキリン君を越えるほど欲しいかというと、そこまででも無く。

そう考えると植木鉢はお得だわ。

奈良に触れたら行きたくなっちゃうねー。

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2010.11.06

無事完走

無事完走しました。
今回は清十郎さんのお七にMVPを。思わず息詰めて応援しちゃったし。念のため夜桜じゃなくて、雪の中です。

次は寛治・寛太郎の爺孫コンビの猿回しの三味線がメチャクチャ格好良かった。1部は床が良く見える席だったからラッキーでした。

猿回しのお兄ちゃんは優しい良い人で好きでした。

清十郎さんは父親の為に身売りする糸滝より、恋に悩む女の切なさ全開のお七のが断然良かった。鰯売りの時も色気あったし、そういう役の方が私は好きかも。勘十郎さんも、ああいう重々しい武士より、優男とか軽妙な感じの役の方が好き。

文雀さんの藤の局は言うまでもなく、ですが、相模も見てみたいと思いました。
というわけで、12月の鑑賞教室でもう一度お七が見られるので、すっごい楽しみ。

奈良まで電車で40分。お七&HeyJoeにするか清二さんの三味線にするか、迷う所。

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いよいよお七

食っちゃ観の1日。
これから締めのお七です。

食後の眠気をiPodのFANTASIAで吹き飛ばしちう。

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おやつ

おやつ
猿回しの三味線、超COOLでした。

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まもなくスタート

まもなくスタート
黒門市場でお弁当を買って、劇場に着きました。

昼休憩まで場面転換の間5分だけで2時間ぶっ続け!頑張ります。

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2010.10.12

曾根崎心中2回目

曾根崎心中2回目
展開がわかって見てても最後の道行は息が詰まります。

で、終演してホッとしたら急にお腹がすいちゃって、コレットモールでご飯です。ロコモコ〜。今日はインターナショナルな1日だ。横浜っぽいね。

中華街でランチの後、元町でウィンドウショッピングして、スタバでお茶して、みなとみらいに移動してユニクロチェックなどして、横浜青少年会館へ。

文楽地方公演で、今年の2月に見たのと逆の、簑助さんの徳兵衛に、勘十郎さんのお初。主遣いによってどれくらい違うかが今回の鑑賞ポイントでした。

やっぱり簑助さんの遣う人形の方が色気がある気がする。前回はお初がひたすら可憐で健気で、いざとなると凛とした、正に女で、今回は徳兵衛から色気が滲み出てて、この男もてるだろうなあって思った。これで徳兵衛は初役って言うんだから、さすが人間国宝恐るべし。

生前の玉男の色気と簑助の可憐さのコンビだったら、恐ろしいくらい凄みが有ったんだろうなと悔しくなりました。

勘十郎さんだって、もちろん一流です。人形の女らしさに、生身の人間として、2人して反省させられてました。

3度目の曾根崎、3月の杉本文楽は微妙だろうと思いますが、清治さんのチャレンジを聞きに行きます。

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